ジョギングでアイデアが沸き出る!脳を活性化して仕事を加速させよう

多忙な社会人にとって、ゆっくりアイデアを練ったりタスクを整理したりする時間は重要です。焦った心理状態で考え事をしても、効率性が落ちてしまうでしょう。

できるだけリラックスできる環境を整えると、脳は活性化します。この記事では、良いアイデアを生み出すための方法として、ジョギングの有効性を解説します。



仕事ができる人がジョギングを習慣にしている理由

多くの成功している実業家やコンサルタントが、ジョギングを毎日の習慣に取り入れています。その大きな理由は、「1日のモチベーションが高まる」ことではないでしょうか。適度に運動をすると、気分が高揚して活力がみなぎってきます。特に、早朝のジョギングは仕事のやる気を育むために有益です。

また、ジョギングには血液の循環を促進する効果もあります。脳に血液が届きやすくなるので、思考力や判断力が向上します。さらに、前頭前野と呼ばれる、創造性を司る脳の部位も活性化します。その結果、アイデアを一から生み出したり、既存のプロジェクトを振り返ったりする際に、仕事が捗ることが期待できるでしょう。

思考の整理

ジョギングをするメリットとして「思考が整理できる」という点は見逃せません。社会人の多くがたくさんのタスクを同時進行させています。

定期的にタスクを整理しないと、優先順位が決められず、いずれも効率的な進め方ができないこともあります。また、目の前の作業だけに気を取られ、長期的な視野をなくしてしまうこともあるでしょう。そんなときにジョギングをすると、緊張感がリセットされるので新鮮な気持ちに戻れます。

狭くなっていた視野を広げることができるので、客観的に自分の仕事を見つめ直せるでしょう。これまで気がついていなかった課題や欠陥も発見でき、すっきりした思考で今後の計画を立てられます。

脳が活性化するのでアイデアを生み出せる

前頭前野は脳の中でも特に衰えやすい部分のひとつだとされています。そのため、頻繁に刺激を与えないとアイデアはどんどん枯渇していく恐れがあります。

ジョギングによって前頭前野に血液を送り込むのは、発想力を高めるために有効です。また、ジョギングは有酸素運動なので新鮮な空気をたくさん体内に取り込むことができます。それによって脳の働きは促進され、冷静に課題へと取り組めるようになるでしょう。

ジョギング中や直後には、机の前で悩んでいるだけでは生み出せなかったアイデアが生まれる可能性も高まるのです。

体型維持(見た目の清潔感を意識)

ビジネスパーソンにとって体型維持は重要な課題です。デスクワークが続くなどして動きの少ない職場では脂肪が燃焼されず、メタボ体型になる危険が高まります。そうすると、成人病などにかかりやすくなります。

また、ぜい肉がつきすぎてしまうと、見た目の清潔感を欠いてしまうケースも少なくありません。取引先や顧客からの印象を考えた場合、体型にはある程度の意識を向けるべきでしょう。

ジョギングは場所や時間を選ばずに行える運動なので、誰でもすぐに習慣化できます。「ジョギングで出勤する」「帰りは1駅手前で降りて走る」などの工夫で毎日続けられるため、体型維持にはぴったりです。

ストレス発散、リフレッシュ

過度のストレスを抱えていると、作業効率が悪くなったり、イライラが消えなくなったりします。ストレス発散にはジョギングで、ホルモンバランスを整えるのが効果的です。

ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールの量が多くなるほど、ストレスは増えていく仕組みです。しかし、コルチゾールは有酸素運動によって分解できるので、ジョギングにはリフレッシュ作用があるといえるのです。

それに、体を動かしていると仕事の悩みを考えている余裕はなくなります。少しでも思考回路を変えることで、暗い感情をリセットできるでしょう。

ランニングを通して人脈形成も(ランミーティング)

ジョギングを続けていると、同じコースを走っている人同士で交流が生まれることもあります。近しい業界の人であれば、ビジネスにつながる可能性も生まれるでしょう。また、日常では接点のない成功者や有名人と親しくなれるチャンスもあるかもしれません。

人脈形成の手段として、成功者に利用されているジョギングコースを調べてみてもいいでしょう。また、軽いジョギングをしながら話す「ランミーティング」は、頭が回転しやすいという長所もあります。

新しい人脈と建設的なプロジェクトを立ち上げるには、ジョギングはぴったりの時間です。

仕事効率のためのランニングにおける注意点

思考の整理やアイデアの捻出のためにジョギングやランニングをする際に、注意したいことをご紹介します。

注意点1:気持ちいいペースで走ることを心掛ける

ビジネスで役立つことを前提としてジョギングをするなら、快適なペースを守るようにしましょう。

あまりにも激しいスピードで走っていると、とてつもない疲労感に襲われます。筋肉痛で翌日以降の仕事に影響が出ることもあるかもしれません。何より、長くジョギングを続けるのが難しくなるでしょう。

景色を楽しんだり、だれかと会話したりしながら走れるペースが理想的です。とはいえ速いスピードで走っていると、いわゆる「ランナーズハイ」に突入するので、気持ちいいと錯覚を覚える人もいます。

ただ、ランナーズハイとは脳内麻薬であるエンドルフィンが大量分泌されて起こる現象なので、体を痛めているにも関わらず気づかないケースも珍しくありません。脳を活性化するためには、エンドルフィンが出すぎない程度に留めておきましょう。

注意点2:距離や時間の無理な目標は立てない

ジョギングを「走れば走るほどいい」と考えている人もいるでしょう。ただ、初心者がいきなり10kmや20kmを毎日走ろうと思っても、つらい思いをするだけです。

そもそも長距離を走りぬくだけの基礎体力が備わっていない場合、完走すら難しいといえます。目標を達成できないことで挫折感を覚えてしまい、ジョギングを投げ出してしまうケースすらありえます。最初から長距離、長時間を目指して走る必要はありません。

慣れるまでは5~10分程度、家の周りを走るだけでも十分です。そして、ジョギングを楽しいと感じられるようになったら、徐々に距離と時間を伸ばしていきましょう。ウォーキングから始めてみるのもひとつの方法です。

注意点3:ジョギングがストレスになるのは本末転倒

あくまで今回紹介しているテーマにおいてジョギングは手段であり、目的ではありません。脳の活性化や気持ちのリフレッシュこそが目的なのであり、ジョギングを苦痛に感じるようなら本末転倒です。

ストレスを覚えないような目標設定とスケジュール管理を心がけましょう。特に、真面目なタイプほど仕事と同じくらいの真剣さでジョギングに取り組んでしまうため、無理な計画を立ててしまう傾向にあります。しかし、それではリラックスしてジョギングに没頭しにくくなるでしょう。

楽な目標を掲げるほうが継続しやすいうえ、手軽に日々の達成感も得られます。アスリートのように自分を追い込むのではなく、楽しみながら走ることに重点を置きましょう。

ビジネスマンにとってジョギングは一石二鳥以上の価値がある

ジョギングといえば、ダイエットや体力向上などの目的で行うものというイメージが定着しています。ただ、多くの社会人にとって、ジョギングにはそれ以外にもたくさんの価値を含んでいるといえるでしょう。

こんがらがった思考をリセットしたり、ストレスを解消できたりするほか、新たな人脈を形成できる可能性すらあります。しかも、特別なスキルやアイテムはほぼ要りません。ジョギングシューズと運動着さえあればすぐにでも始められます。

メリットがもりだくさんのジョギングを生活習慣に取り入れて、社会人としてのレベルアップを果たしましょう。